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「むにむに」

第534号 誰一人取り残さない

皆様,こんにちは。
親子DE発達凸凹86(はる)児童指導員の谷口啓子です。

SNS等で全国の紅葉絶景スポットをタイムリーにを見ることができ,毎日楽しませていただいています。
特に今,北海道の紅葉は圧巻です。でも気温が朝5度と聞くと,「ぶるぶる」震えてしまう私です。

先日,金沢市障害者施策推進協議会主催の市民フォーラム「これからの金沢を考える~障害のある人がくらしやすいまちとは~」に参加させて頂きました。
村山卓市長はじめ,行政の方,様々な障害のある方やそのご家族の方,福祉団体・事業所関係の方が集われていました。
「障害のある方が暮らしやすい金沢になった時,誰もが住みやすい街になるのだろうな」と私は思い,このフォーラムの継続開催の必要性を強く感じました。

ノーマライゼーション金沢プランの調査によりますと,「障害を理由に差別や偏見がある」と答えた金沢市民や事業所は90%にのぼり,意識改革が必要とされています。
そこで金沢市から障害者週間内(12月3日~9日)に,共生社会を推進するための宣言が発表されるそうです。
その目的の中にSDGsでも誓われている「誰一人とりのこさない」ことと「各機関が連携して」ということも盛り込まれていました。

86ではこの9月より金沢市の指定を頂き「保育所等訪問支援事業」を始めさせて頂いています。
この事業は非常に画期的で,86でペア・小集団療育を受けられているお子さまの園や学校で直接支援をさせて頂くものです。
また,先生方との情報共有の中で,必要とされるスキルを86や家庭で療育していくこともできます。
凸凹のあるお子様にとって「行動の般化」は難しい課題であり,スモールステップで達成感を積み上げていくことで,本人やご家族の皆様にとっての喜びになることは間違いありません。
まだまだ県内では知られていない事業ですが,これからの家庭・教育・福祉の連携の理想の形が作れるのではないかと期待しております。

取り組まない理由をあげることは簡単です。
例えば「既存の支援方法があるからそれで十分」と言われたこともあります。
また弊社のような1事業所が声を上げると,「利益追求の民間業者」と相手にしてもらえないことも何度あったことでしょうか。

「誰一人取り残さない」社会を作っていくには,それぞれの担い手が得意な分野を活かし,苦手な所は他の担い手に任せる。
しかし,「のりしろ」は必ず作っておく。
弊社代表小坂が起業当初から申している「のりしろ」を作り,それぞれが目一杯腕を伸ばしたなら,きっとこれからの金沢は変わっていくのではないでしょうか。
弊社もその担い手となれるよう,日々研修に励むと同時に,多くの方と関わっていく中で,必要とされていることをキャッチして行動していきたいです。

 

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