86の思い 向き合うということ
弊社には、アスペルガー傾向で小学五年生から不登校になった経歴の従業員がいます。その彼女は学力があった為、高校は進学校へ進み、保健室授業のスタイルで、やっと卒業証書をもらい大学受験まで辿り着きました。見事に京都の大学は合格したものの入学式を終えただけで中退し、その後は引きこもり生活。
私は、彼女の祖母と知り合いということで、彼女が20歳の時に引き取りました。
引き取る条件はただ一つ。
入社して3 ヶ月は親と会わないこと!
これだけでした。
それは、基本、親の育て方が彼女をここまでにしたと考えていたからです。
彼女を住み込みで引き取り、彼女の生活リズムは全て変えてもらいました。
起床時間から食事の内容まで全てです。
引き取ってからも、5年間程はプチ家出は数えきれないほど…
それでも、何回も何回も教え込み、彼女と向き合ってきました。
育てる側の私も、どれだけ落ち込む日もあったか…。
一進一退の日々が続きました。
それでも、彼女を育てられた理由は、私1人で育てたのではなく、私の家族や職場のみんなの支えがあったからです。
その彼女も,5 年の修行期間を終え実家に戻りました。
すっかり大人になって、今は家から1時間かけて通勤しています。
凸凹ちゃんを育てるには、保護者様だけでは限界があります。
距離が近いことで、ルールをしっかり決められないことや、ついつい馴れ合ってしまうことが見受けられます。
どうすれば、笑顔で過ごせる日が増えるかを、その子その子の特性を見ながら保護者様に指導していきます。
そして、問題行動が出たときは一緒に考えサポート致します。
家族の愛の深さは、必ず凸凹ちゃんに届きます。
その届かせる手段を学べば、世界が大きく変わります。
私達が望むこと…それは親子の笑顔が増えることです。