Blog あきらめるブログ
「むにむに」

第456号 気を遣わせる子

皆様,こんにちは。
学習塾MOYU・発達凸凹86(はる)児童指導員の谷口啓子です。

県内の小中学校は,今週末で2学期が終わります。
子ども達からも,待ち遠しい様子が見られます。
楽しい楽しい冬休みはもうすぐです。

今日は私の話をさせてください。

私は,非常に癖が強く,幼いころから「気を遣わせる子」「めんどくさい子」でした。
それは,どんなところかというと
(1)気に入らないことがあると,すぐに顔に出す
(2)〃 黙りこむ
(3)〃 その場から立ち去る
(4)「辛い」や「しんどい」を泣きながら言う
(5)思い通りにいかないと 大人にまで暴れる,暴言を吐く

どれだけ「めんどくさい子」だったか想像できるかと思います(笑)
そのくせ,友達が少ないことや人から遊びに誘われないことをとても気にしていました。
しかし,その時に周りからの答えは「大丈夫や,気のせいや」と誰も本当のことは話してくれませんでした。
そして,どんどん腫れ物を触るような扱いが増えていきました。

母は,そんな私に対して「その態度なんなん?気分悪いわ」と,そんな状況になってしまう私に,何の解決策も教えてくれませんでした。
そして何の感情コントロールのスキルも持たずに,そのまま大人になってしまったのです。
「コミュニケーションが全く取れない自分はもう仕方がない,あきらめよう」とまで思っていました。

そんな私を変えさせてくれる出来事がありました。
それが現在の社長との出会いです。
メンタルバランスを崩していたので,カウンセリングを受けさせていただいていました。

ある日,私がいつものようにメンタルを崩して寝込んでいると,一通のメールが送られてきました。
そこには,とっても美味しそうにピザを食べながらワインを飲んでいる社長の姿が。
「寝込んでたら,遊べんよ~」とメッセージを添えて。

「大丈夫?」じゃなくて「遊べんよ~」???
「どゆこと~?!」
衝撃が走りました。
しかし,私が欲しかったのは,これだったのです。一緒に遊んでほしかったのです。

これを読まれた方は,「え?そんなこと?」と思われているかもしれませんね。
私は,「気を遣わせる子」であったので,子ども時代に欠かせない「遊ぶ」ということを,存分にした経験がありませんでした。
勉強ばかりで,今思うと何とつまらない時間を過ごしていたのかと思います。
しかし,これが,コミュニケーションが取れない自分できる最大の防衛方法だったのだと思います。

そこから,遊びの輪に入れるように
(1)私の中に受け入れてもらえない要素を持っていることを受け入れる
(2)みんなが気持ちよく遊べるために気を付けなけれがいけないこと
を一つ一つ学ばせていただき,今もそれは続いています。

自分がどこの世界で誰と何をして過ごしたいか。
これが明確になれば,人はいつだって変わることができるのです。

お気軽にご相談・
お問い合わせください

Homeあきらめるブログ「むにむに」第456号 気を遣わせる子