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「むにむに」

第339号 「本物」を追い求めるのに年齢は関係ない!

皆様、こんにちは。
学習塾MOYU 塾長の谷口一登です。

私は小松市出身で、金沢市に住むようになって3年が経ちます。
今日は、その小松市で大好きだったお店のことを書かせて頂きます。

当時住んでいた家のすぐ近くに、とある日本料理屋さんがありました。
そこの「アジフライ」が絶品でして、行く度に注文しておりました。
フワフワなアジフライに、自家製のタルタルソースをかけた一品は、「もうこれ以外には何もいらない!」というくらい美味しい!
そして一緒に出てくるのが「アジの骨煎餅」。
さばいたアジを残すとこなく食べてもらおう…という、ご主人の粋な計らいの品です。
これがまた、カリカリで絶妙な美味さです。

そんな大好きだったお店が、3年前に突然無くなったのです。
ちょうど小松市は、北陸新幹線の線路工事が始まった時期で、我が家のすぐ近くが高架橋の工事にかかりました。
そのお店も、線路工事の区画に当たり、いつの間にか姿を消していました。
いろんな人に聞いたり、ネットで調べたりしたのですが、そのお店がどうなったか、どこへ移転したのか、全く分からずじまいでした。

それから3年の月日が流れました。

つい先日、用事で小松の街中を走っていたら、見慣れないお店を発見。
よく見ると、私の大好きだったお店の名前が、看板に書かれていました。
前あった場所から、目と鼻の先に…。
まるで、無くした宝物を見つけたような気持ちでした。
早速、先日,行って来ました。

カウンターに座り、ご主人にお聞きしたところ、
「この3年間は、修行のために東京の老舗店に行っていました」
とのこと。
聞けば、ご主人の年齢は私と同年代。もう店を構えて、お弟子さんを取っていてもおかしくない年齢です。
ところが、一念発起したご主人は、自分の子どもくらいの歳のお弟子さん達と寝食を共にして3年間、朝は暗いうちから起きて、日付が変わる頃に倉庫のような部屋に戻って寝る毎日だったそうです。
ご飯を土鍋で炊くやり方から自分のスタイルと全然違い、他のお弟子さんに頭を下げて教えてもらったそうです。

小松で自分のお店を構え、お客さんもかなり入っていたお店のご主人が、全てを捨てて一から修行をし直す決意をしたこと、そしてそれを実践したことに本当に頭が下がりました。
また、それを二つ返事で快く送り出してくれた奥さんの気持ちにも感動させられました。

私は去年50歳になりました。
この歳になると、人生守りに入る方も少なくないでしょう。
でも、ご主人のように、更なる高みを目指して自分をもっと磨き上げることを実践された方を見ると、自分はまだまだだと痛感させられました。
本当に「一流」と呼ばれる人は、決して妥協せず、常にお客様目線で物事を見ていることに改めて気づかされました。
短いひと時でしたが、本当に感動と元気を頂いたひと時でした。

学習塾MOYU、発達凸凹86(はる)も、改めて初心に立ち返り、お客様目線に立ってサービス出来るよう、心がけて参ります。

この日のアジフライは、いつも以上にふっくらサクサクで、3年間の思いの詰まった最高の味でした。

 

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