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「むにむに」

第212号 視点を変える ~ 金沢で発達凸凹・グレーゾーンの学習塾をやっています ~

2019年10月19日

皆様,こんにちは。
学習塾MOYU・発達凸凹学習塾86(はる)塾長の谷口一登です。

このごろ街中では,小学生のグループ活動が目につきます。
私が以前,勤務していた市では,6年生が社会科(歴史)の校外学習として,「金沢自主プラン」を毎年行っています。グループに分かれて,自分たちで回る場所を決めて見学するのです。
今年も,この時期がやってきたのだな…と思うと,何だか懐かしい気分です。

さて,学習塾でのひとコマを紹介します。

低学年のあるお子様は,計算と漢字が大の苦手。
「さあ,筆算のプリントをしましょう!」と声をかけると,突然,グルグルと室内を回り出します。
よほど嫌いなのでしょう…。

そこで,大好きな「魚釣り」ゲームをすることにしました。
あらかじめ,お子様の好きな魚を聞いて,それをラミネートした磁石にしておきます。そこに,「〇グラム」という重さを貼っておき,割りばしの釣り竿で魚を釣り上げるというものです。
「2匹釣り上げたら,重さを計算して下さい。重い方が高く売れるので,考えて釣ってね」と伝えると,
お子様は嬉々として魚釣りをし,重さを計算し始めます。
あれだけ嫌がっていた(繰り上がりのある)筆算を,自分からし始めたのです。
その行為に,きちんと意味づけをしてあげることで,取り組めたのです。

ひと通り終えた後,第2回戦になると,今度は指示通りに「重い魚」を狙って釣りを始めたのです!
「一番重いのと,二番目に重いのを釣れば,一番高く売れるよ!」と。
素晴らしいです。本当によく考えています。

お子様のモチベーションは,好きな物,好きな事を取り入れてあげることで,高まることがあります。
そして,ただ やみくもに問題を与えるのではなく,どうしてその計算をするのか…という意味づけを
することで,すんなり行くことがあります。
全てがそう上手くいくとは限りませんが,こういった小さな積み上げが,成功体験を生み,そして自己肯定感の高まりへと繋がります。

 

昨日の新聞に,「いじめの認知件数が過去最高の54万件超となった」という記事がありました。
いじめの問題と,発達凸凹の問題は,切っても切り離せません。
自己肯定感が高いお子様は,人をいじめたり,いじめられたりしません。
私たちも,自分たちの視点を変えて,そんなお子様を,ぜひ育てていきたいです。

 

 

 

86(はる)では、ペアレントトレーニングのムービー講座も開講しておりますので、ぜひご覧ください。

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