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「むにむに」

第83号 経営者として出来ること ~金沢から発達障害について考えます~

2018年10月13日

皆様、おはようございます。
代表 小坂治美です。

10月も半ばになって、朝夕は寒さも感じるようになりました。

毎朝のニュースを見ていると、世の中が目まぐるしく変わっていくことを、痛感致します。
特に、日本ほどキャッシュレスや、ペーパーレスの意識が低い国はないと、いろんな場所で耳にするようになりました。

こんな変化があればあるほど、戸惑ってしまうのが、発達凸凹の方だと思います。

弊社のスタッフは、全員発達凸凹なので、その変化に対応することの難しさや、判断力の無さなどを考えて、早め早めに対応するようにしています。
それでも、こんな所に問題が生まれます?!という具合に、毎日毎日トラブルは絶えません。

最近の出来事です。
ある人気のイベントに参加しようと思い、私はそのイベント関係者に3ヶ月前から連絡を取っていました。
そして、イベント参加者の人数もまとめて、担当者に引き継ぎをしました。

担当者は、参加人数を増やそうと思い、イベント関係者に、最終〆切を聞いたところ、開催日の2週間前まで(10/13)と言われたそうなのです。

すると、担当者の取った行動は、13日と言われたので、期限ギリギリにまとめて申し込みをしようと考えたのです。
結果、楽しみにしていた全員(8人)が、満員御礼で参加できない結果となりました。

誰よりも早く手配して、渡したつもりでも、こんな判断をしてくるのだと、驚くばかりでした。

担当者に「何故、分かっている人数だけでも申し込みしなかったか?」と尋ねると、しきりに「13日が〆切と聞いたので!」の一点張り。

そこで私が「じゃ、コンサートでもチケットが無くなれば、発売日初日でも買えないよね!」と伝えると、その感覚が無かったと言われました。

これも、見える化しないとダメなのです。
「いつまでに」「誰に」「急ぎ」などボードに書き、○でチェックできるようにします。

発達凸凹の人とのコミニュケーションは、こんな些細な判断からも、大きな問題へと発展するので、指示する際は、気をつけなければいけません。

何人かの経営者に、「そんな発達凸凹ばかりより、違う人を入れ替えたらどう?」と言われることがあります。

発達凸凹を抱える人は、普通にいます。
たまたま、私がこの世界を知っているから、見つけられることであって、世の中では「変わった人」「仕事が出来ない人」の言葉で処理されているだけなのです。
実際、弊社に出入りしている人にも、完全当てはまる人はいます。

「ダメなら入れ替える」という考え方は、時と場合だと思います。

発達凸凹は、些細な認識の違いが、大きな問題になるので、いかに共通認識を増やすかが、大きな鍵になります。

発達凸凹の人の素晴らしい点は、しっかり納得すれば、自発的に時間関係なくやりきってくれます。
ここまで持ってくるのが、その人その人の特徴を掴んで指導することが必要なため、大変な時間と労力がかかりますが、その先は大きな戦力になります。
しかも、ごちゃごちゃ言わないので、風通しが抜群です。

小さな子どもの頃から、自分の取説を学び、人とのコミニュケーションを身につけたなら、社会で出ても「生きづらさ」を感じることはありません。

発達凸凹学習塾86(はる)では、専門的な学習法やコミニュケーション法を指導します。
確かにお金はかかりますが、人間に大切なものは、コミニュケーション能力だと私は思います。

どんどんコミニュケーション能力を求められる時代になり、余計に発達凸凹の人が、働きづらい環境が広がっているのも事実です。

入れ替えをする前に、まず出来ることはないか。
生き生きと働く弊社の社員たちを見ながら、私はそれを毎日思い続けています。

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