「むにむに」
第65号 平和は誰が作る? ~ 金沢から発達障害について考えます ~
おはようございます。
発達凸凹学習塾86(はる)講師の谷口啓子です。
私は(皆様もそうかとは思いますが)8月に入ると,「平和」であるとか「生と死」であるとかをいつも以上に意識します。
その一つの理由は,戦後,母方の祖父が戦犯の疑いで逮捕され、抑留されたことです。
終戦したにも関わらず,家族や親戚が不安の日々を過ごした数年があったからでした。
まだ私が小学生だったとき,テレビや新聞で戦争の話題が取り上げられると,途端に祖父の機嫌が悪くなったのを覚えています。
後々,話を聞いて,納得しました。
幸いにも,多くの支援をいただけたおかげで,祖父の疑いが晴れ,無事に帰国することができました。しかし,いつ処刑されるかわからない状態に置かれていた祖父は,人を信じるということができなくなりました。
そんな中でも,祖父が私にできる限りの愛情を注いでくれていたことが,今では分かります。
自分のやりたいことをさせていただける時代に生きていることを、本当にありがたいと思っています。
発達凸凹学習塾86(はる)では,多くのお母様方とお話をさせて頂く機会があります。
その中で,ほとんどの方が悩まてれていることが「家族の理解が得られない」ということです。
それでも,「何とかしなくちゃ!」とトレーニングに一歩踏み出される方もいらっしゃいますが,そうでない方もいらっしゃいます。
どちらが,本当に〇なのでしょうか。
以下のメッセージは,昨日の広島平和式典での子ども代表による「平和への誓い」の一文です。
平和とは、自然に笑顔になれること
平和とは、人も自分も幸せであること
平和とは 、夢や希望をもてる未来があること
平和をつくることは、難しいことではありません。
私たちは無力ではないのです
皆さまのご家庭や周りは,「平和」でしょうか。
お子さまは,笑顔でしょうか。
お子さまは,夢をもっているでしょうか。
「平和」を作るのは,誰かではありません。
自分です。
どうぞ、保護者の方が考えを広げ、お子さんを受け入れてもらえたなら、笑顔いっぱいの「むにむに」が生まれるでしょう。
たくさんの「むにむに」が生まれるように、私共も頑張ります。