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「むにむに」

第509号 保護者様の切実な後悔

 
皆様、こんにちは。
学習塾MOYU、発達凸凹86(はる)保育士の中村百香です。
 
7月も早いもので、最後の週となりました。
小学校は夏休みがスタートしたかと思います。
体調管理に気をつけて、思いっきり夏休みを楽しんで下さいね。
 
先日、「強度行動障害」の研修を受けさせて頂きました。
「強度行動障害」とは、自傷行為や物を壊すなど、周囲の人に影響を及ぼす行動が多く、特別な支援が必要な状態を言います。
 
2日間に渡る研修でしたが、1番印象に残ったのは、強度行動障害をもつお子様の保護者様によるお話しです。
その方は、お子様が生まれた時から現在に至るまでを詳細にお話しして下さいました。
そして『最後に一つ、20年前の自分に言いたいことは、「もっと早くに自分が相談できる場所を見つけなさい」ということです』とおっしゃられました。
「あの中学生の時に、自分が我が子にはできないと思い込み、適切な対応をとれなかったことを物凄く後悔しています」ともおっしゃっていました。
泣きながら訴える姿に、わたしも胸が痛くなりました。
その方は幼児期、学童期になかなか適切な対応をとることができず、成人してからお子様が警察のお世話になることも出てきて、今、お子様は施設に入院しながら治療しているそうです。
保護者様は幼児期からのお子様との関わり方で、お子様の言いなりになるだけになり、我が子を止めることができなくなっていたと…。
 
このお話しを聞いて、改めて発達障害のあるお子様への早期対応の大切さを痛感しました
きっと、この方も早期から療育をしっかりと受け、保護者様もお子様との適切な関わり方を学んでいたなら、現在の状況は違っていたと思います。
幼児期、学童期に適切な対応をとれなかった場合、中学生、高校生、成人期に強度行動障害(自傷他害行為など)が顕著に現れるといった、厚生労働所のデータもでています。(※下記画像参照)
私達86は、
少しでもそういった将来悲しい親子関係になってしまう方々を減らしたい!
お子様も保護者様も毎日笑顔で穏やかに過ごしてもらいたい!
という思いから、日々療育やママトレを一生懸命に行っています。
 
どうか一人でも多くのお子様や保護者様を救うお手伝いができたらいいなと思います。
 
 

(人) Fig. 行動障害が最も大変だったと思う時期. 強度行動障害判定基準の全体得点平均. 就学前. 小. 中. 高. 卒業後. Fig. 強度行動障害得点の時期別の平均. 最初から強度行動障害というわけではない. 中学校、高校、高校卒業直後に問題が大きくなるケースが多い. 学校卒業後に比較的落ち着くケースもある. さっそく結果です。 まず左上の図ですが、これは保護者に「どの時期が一番大変だったか」と尋ねたときの回答をまとめたものです。 見ての通り、中学校から急激に高まって、高等部では小学校時代の5倍まで増加します。 次に右側のグラフですが、これは強度行動障害の判定基準表というものをベースに、 それぞれの時期の行動障害の状態を採点してもらったものを整理したグラフです。 左の図と同じように、やはり中学、高校の時期が一番高くなっています。 ちなみに、この判定基準は10点を超えれば強度行動障害、20点を超えれば特別な加算がつきますよ、という判断のために使われていたものです。 現在はもうそうさいた加算もありませんし、この判定基準も別のものが使われています。 社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会(2012)「強度行動障害の評価基準等に関する調査について報告書」より引用.

 

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