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「むにむに」

第463号 ADHDと疾患

皆様,こんにちは。
学習塾MOYU・発達凸凹86(はる)児童指導員の谷口啓子です。

先日,弊社の中小企業診断士の先生より,神戸女学院大学人間科学部心理・行動科学科の吉益光一先生のADHDに関する論文を教えていただきました。
その中で印象的だったのは,以下の3点です。
 1)ADHDの男女比は,成人期で1.67:1.53であり,ほとんど差はない
2)精神疾患及び身体疾患との関係がはっきりとしていきている(例:肥満との関係)
3)「環境」が大きな影響を与え,成人期以降の2次障害を大きく左右する
出典:「注意欠如多動性障害(ADHD)の疫学と病態: 遺伝要因と環境要因の関係性の視点から」

私は幼い頃どちらかというとADHDの特性の方が出ているタイプでした。
以前もお話しさせていただいたかと思いますが,小学校1年の時に道路への飛び出しで車とぶつかり,大腿部骨折し,3ヶ月の入院生活を送っていました。
そのため,今でも繰り下がりのあるひき算の答えはすぐに出てきません。

また,ジッとしていることができず,時々「ギャー!」と叫びたくなったり,急に動き回りたくなったり。
授業中は,ほとんど話を聞いていませんでした。

幼い頃は,ホントに極端なくらい怒られました。
蔵にも入れられたし(→ いつの時代!),家にも入らせてもらえなかったし,叩かれたし…。
家の外に出されたときは,近所の人が親に話してくれて許してもらっていました。

こんな拒否られ続けた私ですから,唯一認めてもらっていた「テスト成績」にしがみついていたのだと思います。
中学生になると人間関係や成績のことに意識が立ち,そんなにADHDについての困りごとは感じていなかったのですが,大学入学の頃から抑うつ症状や不安症状,お菓子が止まらない肥満症状が出てきました。
外に見せる顔と,家で一人でいる時の自分自身とのギャップに疲れていたことを覚えています。
まさか,見えないところで二次障害が出る機会を待っていたとは知る由もありませんでした。

暗黒時代もありましたが,自分と向き合う機会をいただき,また仕事の目標を持たせていただけるようになり,自分のトリセツを持ちながら人生を楽しめるようになってきました。

やはり,知っているのと知らないのとでは全く違います。
そして,その情報を伝えたいと思う「人」になっているかいないかでは,もっともっと違います。
多くの方に助けられて今がある。
感謝する毎日です。

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