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「むにむに」

第204号 発達障害をもつ人への支援の原則 ~ 金沢から発達障害について考えます ~

2019年10月1日

皆様,こんにちは。
学習塾MOYU・発達凸凹学習塾86(はる)塾長の谷口一登です。

先週の土日は,SENS(特別支援教育士)の免許取得講習会で,大阪に行って参りました。
当塾の代表小坂は,「常に自己研鑽をしなさい」ということで,積極的に研修に参加させて頂いております。

今回特に印象に残ったことは,「発達障害をもつ人への支援の原則」として,以下の7つを言われたことです。
これは,当塾での指導や,保護者の方にお伝えしていることとも重なりました。

(1)社会が多用な脳タイプから成り立っていることを理解する
         → とにかく社会には,自分のものさしでは測れないタイプの人が居ます。自分にとって「当たり前」が,そうではないことを知りましょう。

(2)非定型・少数派として固有の発達特性,筋道を尊重する
         → 凸凹を抱える方に,多数派(定型発達)と同じことを求めると,必ず限度があり,お互いに辛くなります。その方の特性を早く見つけ,それに応じた対応をすることが大切です。

(3)優れた特性を伸ばし,自己肯定感を育む
         → その方の得意を認め,伸ばすことの積み重ねが,自己肯定感を高めます。

(4)発達の阻害要因(危険因子)を軽減し,二次障害を予防する
         → 早い段階で専門的な対応をすることで,いじめや不登校等といった二次障害を予防することができます。

(5)できないことを強制しない,やってはいけないことは容認しない
         → その方の出来ないこと,苦手なことよりも得意なことに目をむけましょう。しかし,やってはいけないことについては,厳しく対応することも大切です。

(6)自立スキルとソーシャルスキルを伸ばす
         → 社会に出て,自分で生きていけるようなスキルを身に着けさせることが大切です。

(7)社会の側のハードルを低くする(視覚支援や感覚過敏への配慮など)
         → 視覚支援や感覚過敏への配慮など,個に応じた「合理的配慮」を行うことが大切です。

これを聞いて,すぐに理解したり,実践したりすることは,なかなか難しいと思います。
しかし,支援する側が少しでも意識することで,確実に社会は変わっていくと思います。そして,社会においてその輪が広がっていくことで,本当の意味でのバリアフリーが成り立つのだと思います。

どうぞ、保護者の方が考えを広げ、お子さんを受け入れてもらえたなら、笑顔いっぱいの「むにむに」が生まれるでしょう。
たくさんの「むにむに」が生まれるように、私共も頑張ります。

 

86(はる)では、ペアレントトレーニングのムービー講座も開講しておりますので、ぜひご覧ください。

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