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「むにむに」

第168号 心のゆとり ~金沢から発達障害について考えます~

2019年07月16日

皆様、おはようございます。
発達凸凹学習塾86主任の谷口啓子です。

昨日の北陸中日新聞で,筋ジストロフィーを患いながらも,国の支援制度を利用して、石川県で初めて「一人暮らし」に挑戦した金沢市の古込和宏さん(享年47歳)が亡くなられたことを知りました。
私は新聞で古込さんの記事を目にする度に,生きるエネルギーを頂いておりました。
買い物を楽しんだり,映画に行ったりと、当たり前の生活ができることを,ご自身で強く思い、行動に移され実現された古込さん。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

さて,発達障害・グレーゾーンのお子様との関わりが上手くいかず悩んでいらっしゃる保護者様の中には,ご自身を責めて「私の育て方が悪かった。自分でなんとかしなくちゃ」と考えられる方が少なくありません。
何度も申し上げますが,保護者様の子育てがダメなのではありません。お子様それぞれの特性にあった関わり方があるのです。

感情的になっている時に,距離を縮めてあげた方が良い子もいれば,距離を置いた方が落ち着ける子もいます。また、言葉で褒めてもらった方が伝わる子もいれば,ハンドサインで褒めてもらった方が心地良く感じる子もいます。

お子様が,どんな方法だと,こちらの想いや指示が伝わりやすいか,どのような状態だと,落ち着いて判断できるかは,子どもそれぞれです。それぞれの「タイプ別トリセツ」をお一人で作ろうと思われると,これは大変な仕事になります。
どうぞその時は,学校や相談機関,または当塾など,発達障害・グレーゾーンについて専門的なアドバイスを受けられる場所に一歩踏み出してみてください。
当塾におきましても,随時、無料相談を受け付けております。

古込さんが、よく同じ境遇の方から相談を受けた際に,何度も伝えていたことがあるそうです。それは「伴走者がいれば,絶対に地域で暮らすことができる」ということ。
一人で目一杯されてきた,保護者様だからこそ,次は伴走者を求めても良いのではないでしょうか。
きっと,そうすることで得られた「心のゆとり」が、お子様との関わりの変化の第一歩になると思います。

どうぞ、保護者の方が考えを広げ、お子さんを受け入れてもらえたなら、笑顔いっぱいの「むにむに」が生まれるでしょう。
たくさんの「むにむに」が生まれるように、私共も頑張ります。

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