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「むにむに」

第127号 私たちが忘れてしまった日本の原風景 ~金沢から発達障害について考えます~

2019年03月26日

皆様,おはようございます。
発達凸凹学習塾86(はる)担当講師の谷口一登です。

先日,イチロー選手引退のニュースが世界を駆け巡りました。
イチロー選手といえば,日本人初のメジャーリーガー(野手)として,「小さな日本人でも,努力次第で世界に通用するんだ!」ということを,証明してくれた先駆者です。
私たちも,海の向こうの彼の活躍に一喜一憂したものです。
本当に18年間,お疲れ様でした。

さて,24日(日)に,「青空ふらんじゅ」というイベントに参加してきました。

これは,金沢医科大の田邉先生と,フランス料理店ベルソーのオーナーシェフ松田さんが主催する農業体験で,本来は,脳梗塞などでリハビリが必要な方への治療の一環として行われているものですが、弊社代表が松田シェフにお願いし、繋いでもらえたご縁です。

土に触れることは,そこから大自然のエネルギーを吸収でき,私たちは,患者さんが何とも言えない笑顔になる様子を目の当たりにしてきました。
86(はる)でも,通塾されているご家庭の方々に「青空ふらんじゅ」をおススメしています。
今回は,2組のご家族が参加されました。

朝,うっすらと雪が積もる中,「青空ふらんじゅ」が始まりました。
「本当に,ここが金沢市なの?」と疑ってしまいそうな,中村さんの畑が会場です。
自然農法で育てた野菜は青々とし,鶏や犬がのんびりと戯れています。まるで,日本の原風景がそこにあるかのような場所に,今回集う人たちは,約20人。

まずは,自分たちで畑から野菜を収穫してきます。
キャベツ,ニンジン,ネギ,ジャガイモ… どれも,スーパーで見かける野菜よりも小ぶりですが、新鮮さ抜群です!

発達障害  学習塾

そこに,子羊の肉の塊がドド~ン!と姿を現しました。これも中村さんが,一人で捌いたそうです。

発達障害  学習塾

これらの食材を調理して下さるのが,フランス料理店のオーナーシェフ松田さんと息子さん。
新鮮な食材が,プロの手によって美味しい料理へと変わっていきます。
でも,松田さんは食材の味を大事にされるので,味付けは至ってシンプル。
写真のスープは,材料はネギとニンニクのみ(味付けは塩,胡椒のみ)。じっくり煮込むこと約1時間。トロットロのスープの完成です。これが絶妙に美味しい!

発達障害 学習塾

中村さんの捌いた子羊も,燻製の要領で焼き上げられ,ジューシーな状態でお皿に並びます。

発達障害 学習塾

参加されていた小さなお子さんも,お肉を頬張ったまま,しばらくの無言。
「美味しいものは,人を無口にする」と言われますが,正にその通りです!

次から次へとお肉が出てきて,すっかりお腹いっぱいです。
「いただきます」「ごちそうさま」が形骸化している毎日ですが(それすら言わない方もおられるでしょうが),こうして食材を自分たちの手で収穫し,調理することで改めて
「(生き物の命を)頂きます」「(私たちが生きていけるのも,犠牲になってくれた生き物達のおかげです)ご馳走様でした」という意味が身に染みて分かります。
世界中を見ても,「頂きます」「ご馳走様」という習慣のある国は,日本以外にほとんど無いそうです。

私たちが忘れてしまった原風景を改めて体験させてくれる「青空ふらんじゅ」。
参加された皆さんが,口をそろえて「また参加したい!」と言って下さる理由がよく分かります。
子ども達に,是非体験させてあげたいです!

 

 

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