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「むにむに」

第110号 あきらめない!可能性を信じて ~金沢から発達障害について考えます~

2019年01月19日

皆様,おはようございます。
発達凸凹学習塾86(はる)担当講師の谷口一登です。

先日,86(はる)に嬉しいお知らせがありました。
他県から通塾されているお子様が,何と受験で合格されたのです! おめでとうございます!

夏ごろから通っておられたお子様でしたが,「作文」と「面接」が非常に苦手で,その2つを集中的に見て欲しい…という保護者の方の願いでした。

最初は,どの程度書けるのかを見たかったので,テーマを与えて200字程度で…と思っていたのですが,制限時間の10分間,一字も書くことが出来ませんでした。聞くと,「何をどう書いていいのか分からない」とのことでした。
そこで,最初は簡単な二択の内容を選ばせることから始めました。「どうして,こっちを選んだの?」「だって…」というやり取りを,箇条書きにしてもらい、次に文章にしてもらい、少しずつ肉付けして…という,スモールステップで取り組みました。12月の後半になる頃には,テーマに沿って200字を何と,制限時間の半分で書き切ることが出来るようになったのです!
子どもの力って,本当に素晴らしいと思います!

面接についても,最初は聞かれたことに答えられず,ただうつむいて黙って座っているだけでした。
面接なんて受けたことも無いですから,得体の知らない不安があったのでしょう。
でも,どんなことを聞かれるかを具体的に提示し,それに対しての考えを引き出し,一つひとつお子様の不安を取り除いていきました。
場に応じた声を視覚化するために,スマホのアプリも紹介しました。
「この場では,いくつぐらいの声がいいですか?」「2~3の声です」「では,2~3の声で受け答えしてみて下さい」という感じで,目で見て結果が表れるのも分かりやすかったのでしょう。

お子様は、面接本番で「困難にどう立ち向かいますか?」と聞かれたそうです。
すると、「私は、苦手な事が多いけれど、苦手な事がどうしたら苦手じゃなくなるかを頭で考えながら、何度もチャレンジします」と答えたそうです。
最初は、何も言えなかったのに、ここまで自分を表現できるようになったとは!
保護者様から、このお話を聞いて、正直涙が出ました。

様々な困難をくぐり抜けて、見事希望校に合格できました。
本当におめでとうございます。

あきらめずに取り組むこと、それがその子の可能性を引き出します。

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