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「むにむに」

第102号 苦手≠できない ~金沢から発達障害について考えます~

2018年12月18日

おはようございます。
発達凸凹学習塾86(はる)担当講師の谷口啓子です。

早い学校では,今週末で2学期が終わるようですね。子ども達の話題も,冬休み,クリスマス,お正月etc.と、楽しい内容が多いこの頃です。

さて,みなさんは,「継次処理」と「同時処理」という言葉を聞かれたことはありますか?
前者が「順番に一つずつ聴いて言葉で理解する」で後者が「全体を目で見て動いて理解する」ことです。

一つずつ処理するか同時に処理するか,人によってはどちらかが理解しやすいという方もいらっしゃいます。

私は,「継次処理タイプ」です。一つ一つ順に 見せられたほうが、理解度は高いです。
しかし,仕事では同時処理を求められることが多く,理解できず曖昧なまま進み,周りに迷惑をかけることが多いです。
「さて,どうしよう困った」となった時に,86の代表小坂からのアドバイスは「完成した図や表を写しなさい」というものでした。
「写す」という作業は,私も教員時代、子ども達によく勧めていた方法の一つです。写している間に分かるようになってくる。
実際自分がやってみて,図を構成しているパーツの意味が分かるようになり,一つ一つ理解する「継次処理」へとつなぐことができました。
私は,何度も何度も写す作業を行いました。
もちろん,今でも全体を観て把握することは苦手です。でも,この作業を続けて1年経った今,ようやく「今日は図で表してみようかな?」と思えるようになりました。まだ,その程度ですが(笑)

自分の得意な方法だけで,やっていければそんな楽なことはないのですが,中々それでは受け入れてもらえないのが現状です。
「苦手=できない」ではありません。
「どうやったらできるようになるか」を一緒に考えていきませんか。

どうぞ、保護者の方が考えを広げ、お子さんを受け入れてもらえたなら、笑顔いっぱいの「むにむに」が生まれるでしょう。
たくさんの「むにむに」が生まれるように、私共も頑張ります。

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