「むにむに」
第167号 「計算・推論する」の研修を受けて ~ 金沢から発達障害について考えます ~
「計算・推論する」の研修を受けて
皆様,おはようございます。
発達凸凹学習塾86(はる)塾長の谷口一登です。
当塾代表は,しっかりとした資格を取ることで,指導の幅が広がり,それがお子様や保護者様のニーズに応えることになる…という考え方を持っております。そのため,私たちにも研修の機会を与えて下さいます。
私も,先週の土日にかけて,大阪にてSENS(特別支援教育士)の研修を受けて参りました。
LD(学習障害)の特性には
・聞く力の障害
・話す力の障害
・読む力の障害
・書く力の障害
・計算する力の障害
・推論する力の障害
という6つの領域のうち,1つ以上の領域で困難が生じている場合に「学習障害(LD)」もしくは「LDの傾向がある」と見なされます(現在は,SLD(限局性学習症)という表記をされています)。
その中で,「計算する・推論する」につまずきのあるお子様は,計算障害または,算数障害と言われるそうです。例えば
・いつまでも計算に指を使うなど,計算が自動化されない
・繰り上がりの生じる20までの筆算ができない
・文章題の解き方が分からない
といった状態を指しています。
そう言えば,教員をしていた頃,よく保護者の方から「うちの子,文章題が苦手で…」というお話をきいたことがあります。
文章題は,上の6領域のうちの「推論する力」を指しています。
文章題を解く上では,「①文章の内容理解」「②イメージ化」「③立式」「④計算」「⑤フィードバック」というプロセスがあり,今回の研修で,特に言われたことが「(文章題を解く上で)どのプロセスで間違えたのか?」という視点を持ち,誤りを分析することが大切ということです。そして,その段階に立ち戻り,それに合わせた指導を行うことが必要ということでした。
86(はる)や学習塾MOYUでは,少人数指導を行っているため,お子様一人ひとりに目が行き届きます。つまずいている箇所に立ち戻り,理解するまで学習を行います。それが達成感を生み,ひいては自己肯定感を高めることにつながると考えます。
夏休みもいよいよ目前に迫りました。
夏期講習なども行っております。お気軽にお問合せ下さい。