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「むにむに」

第54号 発達障害への理解 ~金沢から発達障害について考えます~

2018年06月30日

皆様、おはようございます。
代表 小坂治美です。

ワールドカップでは、8年ぶりの決勝トーナメント出場に、みんなが侍ブルーに元気をいっぱいもらえています。
最後まで、選手の皆さんと気持ちを一つにして応援しましょう。

さて、今日は弊社の「自閉スペクトラム症」のスタッフの話をします。
この子達が、一番苦労しているのが、「報告」です。
なんで、報告で苦労するかというと、結果から伝えられない為、話が長いだけでなく、途中から相手に伝えたい事とは、違う方向へ行くことがよくあります。

先日も、私とその社員の2人で外出する予定があり、時間になっても玄関から出てこないので、会社に戻ると「今、◯◯さんから電話がありまして…」から、報告が始まりました。
聞くと、「相手の方が、富山からこちらに来ているので、試作品を持って寄りたいそうなんです。」と…

それを受けて、私が「じゃ、事務所に誰かは居るわけだし、預けて欲しいと言えば!」と言うと、
「それが、何か話したいことがあるそうで…」
とこんな感じで、一つ一つ告げて来るのです。
「でも、今日は、大切な先約がある訳だし、それは出来ないわ」
と答えると、
結論「私どもの予定が終わり次第、電話をかけると言ってあります」が最後のセリフでした。

ここに行き着くまで、何分かかったか…。
しかも、その都度答えていく私も疲れる。

一言「今、◯◯様から電話があり、こちらの予定が終わり次第に連絡し、来社してもらうことになりました」と言えば、1分で済みます。

毎回毎回、結論から伝えることを指導しても、報告の在り方を紙に書き習慣化しようとしても、6年近く経ってもこの調子!

そう、これが現実です。

私は、指導するのに、期待は持ちません。
毎日毎日、何回も伝えます。

彼女は、コミニュケーション能力が、極端に低いのです。
しかし、真面目さと会社を想う気持ちは、誰にも負けません。

今以上の形で、何をすればいいのか?私は、ただただ、それを考えるのみです。

先日、ある方から、「部下が発達障害で、言うことを聞かないからどうすればいいですか?」と相談がありました。
言うことを聞かないのでなく、聞けないのです。
だから、どうすれば理解ができるかを、考え続けなければいけません。

発達障害を理解するには、忍耐は必要です。
そして、その人の適材適所を作ってあげることが、もっと大切なのです。

いろんな勉強をしている企業も随分と増えました。
しかし、まだまだの数値です。

周りもそうですが、子どもの頃から、得意とするもの、苦手とするものを明確にすれば、自ずと進む道もわかりやすくなります。

どうぞ、保護者の方が考えを広げ、お子さんを受け入れてもらえたなら、笑顔いっぱいの「むにむに」が生まれるでしょう。
たくさんの「むにむに」が生まれるように、私共も頑張ります。

 

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