「むにむに」
第609号 SST(ソーシャルスキルトレーニング)について
皆さんこんにちは。親子DE発達凸凹86保育士の松井です。
2024年は366日ある“うるう年”ですね。「太陽暦(太陽の周りをまわる周期)」と季節のズレを解消するために、4年に1度だけあります。子どもの頃から2月29日生まれの人はどんな気持ちなのだろう…と思いながら過ごしてきましたが、「太陽のプレゼント」と呼ばれる貴重な日が誕生日なのは、誇らしい気持ちになりますね。皆さんも太陽がプレゼントしてくれた1日を楽しくお過ごし下さい。
さて、今回は86の学習の1つである※GS(グッドスマイル)レッスンの様子をお話させていただきます。
※GSレッスンとは、コミュニケーション能力や社会性を身に付けるためのSST(ソーシャルスキルトレーニング)です。
2月のテーマは「SST」です。
GSレッスンの説明通りで、社会で他の人と関わりながら生きていくために欠かせない“気持ちのやりとり”の大切さを子どもたちに伝えました。
まずどんな気持ちがあるのかをみんなで確認し、それがどんな時に表れるのか「自分の気持ち」について考えました。
「嬉しい気持ち」は自分の経験からお寿司を食べた時・自分の意見が合う時など、具体的に書けている子が多く、反対に「怒りの気持ち」では、ケンカした時・怒っている時など、抽象的に書く子が多いと思いました。
その次に、自分の気持ちを伝える・相手の気持ちを汲み取る事の大切さを、クイズ形式で伝えました。クイズの内容はA君が「鉛筆貸して」とB君に言い、B君はどんな気持ちで鉛筆を貸してあげたでしょう?という問題です。3問出題をし、それぞれB君の反応(1.「いいよ」2.「書きやすいから使ってみて」3.「昨日買ってもらったばかりだけど…」)を変えて、同じ状況でも人それぞれ感じる気持ちは違い、言葉や表情でどんな気持ちかが分かる事を伝えましたが、大人になっても気持ちのやりとりは難しいことだなと伝えながら思いました。子どもは身近な人を見ながら成長していくと思うので、自分の気持ちや相手の気持ちを大切にしながら日々過ごしていきたいと感じました。
それから、こんな事を言う子もいました。
「今はSNSのやりとりもあるから、(文字だけだと)気持ちを考えることは難しいです。」
「確かにそうだね!友達同士のやりとりは、絵文字を使うとより伝わるかもね😊」と声をかけましたが、テーマにしっかりと取り組んでいるからこそでた言葉だなと感心しました。
発達に凸凹がある方は、コミュニケーションが苦手な事が多いと思います。
86では、必要なお子様に応じてそれぞれの学習の中にも「SST」を組み込んで取り組んでいます。詳しくはHPやインスタをご覧ください。
インスタ[@dekoboko86haru]