「むにむに」
第357号 あなたは「継次処理」「同時処理」どちらのタイプ?
皆様,こんにちは。
学習塾MOYU 塾長の谷口一登です。
金沢では,ついに初雪が積もりました。
カーテンを 開けてビックリ 銀世界
タイヤ交換を済ませていて,良かったです。
さて皆様は,「継次処理」と「同時処理」という言葉を聞いたことがありますか?
物事の分かり方(認知の仕方)には,2つのタイプがあります。「継次処理」タイプと,「同時処理」タイプです。
「継次処理」とは,ひとつずつ物事を順番に考え,処理を行っていくことが得意なタイプです。
「同時処理」とは,まず全体を把握してから,細部を認識していくことが得意なタイプです。
どちらが良い悪いというのではなく,お互いの個性となります。
皆様は,どちらのタイプでしょう?(最後に簡単なテストがあるので,やってみて下さい!)
お子様に勉強を教えたり,物事を伝えたりする時に,「どうしてこの子には,こんなにも話が伝わらないのかしら…」と思ったことはありませんか?
それは,あなたとお子様のタイプが違うからかも知れません。
先日,知り合いの方と話していたところ,
「うちの息子と話をしていると,だんだんイライラしてくる。何を言いたいのか全く分からない」
と言われるのです。
これは,お母さんが同時処理タイプで,「とにかく結論は何か」「息子は何を言いたいのか」を先に聞きたいのです。
一方,息子さんは継次処理タイプで,あった出来事を最初から時系列に話していくタイプです。言いたいことのクライマックスは,一番最後に出てきます。
この二人,話がかみ合わないのが分かります。
親子であっても,兄弟であっても,認知のタイプは異なることもあります。
では,異なるタイプの相手と接する場合,どのようなことに注意をしたらよいのでしょうか。
あなたが同時処理タイプで,相手が継次処理タイプの場合は,物事を順序立てて細かく説明することから始めましょう。
手順を書いた紙なども提示すると,とても良く分かってくれます。
あなたが継次処理タイプで,相手が同時処理タイプの場合は,まずは結論を伝えることから始めましょう。
何を言いたいのかをまず伝え,それから細部を説明することです。
こうして,お互いの特性を理解して接することで,余計なイライラが生じなくなります。
それでは,これを読まれている皆様は,「継次処理」タイプか,「同時処理」タイプか,どちらでしょうか?
簡単なテストをしてみましょう!(「継次処理と同時処理 学び方の2つのタイプ」 藤田和弘著 図書文化より引用)
あなたは,どちらのタイプ?
(1)使っている腕時計は
A:デジタル派 B:アナログ派
(2)スケジュール管理をする時は
A:時系列(毎日を時間ごとに並べて)で管理 B:カテゴリー(1週間や1か月など全体を見渡して)で管理
(3)目的地までのナビゲーションは
A:音声や文字での案内が分かりやすい B:地図を見ての案内が分かりやすい
Aが多かった方は「継次処理」タイプが優位,Bが多かった方は「同時処理」タイプが優位と言えます。
認知の仕方には,得意・不得意があることを知らないと,無意識のうちに他者を自分のスタイルに合わせようとしてしまいます。
お子様と,ご主人様や奥様と,上司や部下の方と,先生や友達同士と接する時,ちょっと気に留めてみてはいかがでしょうか。