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「むにむに」

第164号 ワーキングメモリーの弱いお子さんへのサポート~金沢から発達障害について考えます~

2019年07月9日

皆様、おはようございます。
発達凸凹学習塾86(はる)担当講師の中村百香です。

昨日は、当塾のイベントを開催させて頂きました。
初めて来られた親子に、「楽しかった」「いろいろ尋ねてみたい」など、次の無料体験に、繋がる方がいらっしゃり、とても嬉しく思いました。

さて、私は今「発達障害学習支援サポーター」の資格取得を目指して、勉強に励んでいます。その中で『なるほど』と納得できたことが、ワーキングメモリーについてです。
ワーキングメモリーとは、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する能力のことです。この能力が弱いと、記憶が苦手であったり、整理が苦手であったり、様々な困りごとが生じます。特にADHD傾向にあたる子は、ワーキングメモリーが弱いと言われています。

確かに幼い頃、ADHD傾向であった私も、忘れ物が多かったですし、10以上の計算が苦手でした。
『なるほど』と思うのと同時に、そういえば仕事中にお便りの枚数を数えていても、よく『1、2、…10、11、…あれ?今何枚だっけ?』と、数えていた枚数が分からなくなることがよくあることを思い出しました。数える枚数が多い時には10枚の束ずつに分けるなどして、自分が分かりやすいように工夫をしていました。
これもワーキングメモリーの弱さだったのだなと気づき、社会人になっても自分のワーキングメモリーの能力とうまく付き合っていくことの大切さを感じました。

ワーキングメモリーの弱いお子さんの場合も同じで、保護者やその周りの大人が支援することで、困りごとを減らすことができます。
忘れっぽく、集中力は続かないお子さんには、必要なものは保護者や先生が一緒に確認したり、刺激を少ない環境づくりをしたり、事前に気づかせるための言葉がけをしたりすることで、本人のつらさを減らしていけるかと思います。

保護者や祖父母、学校の先生などみんなが共通理解し協力して、発達凸凹のあるお子さんのサポートをしていけたら素敵ですね。

どうぞ、保護者の方が考えを広げ、お子さんを受け入れてもらえたなら、笑顔いっぱいの「むにむに」が生まれるでしょう。
たくさんの「むにむに」が生まれるように、私共も頑張ります

 

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