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「むにむに」

第671号 コミュニケーションはどこで学ぶ?

コミュニケーションは学校で学ぶものだと思っていた。
でも、全然違った……。” 

 

こんにちは!「親子DE発達凸凹86」指導員の木下です。
新緑の季節となってきましたが、皆さんお元気ですか?

 

さて、今日は「コミュニケーションを学ぶ場所」についてお話ししたいと思います。

 

私とコミュニケーションの話

私は高校生のときに自閉症スペクトラム(ASD)の診断を受けました。
コミュニケーションは大の苦手で、予想外の出来事に直面するとパニックになってしまうこともあります。
それでも、家族や職場の先生方の支えがあり、今では社会に適応した生活を送ることができています。

ASDの特性のひとつに、「決まったパターン通りに行動するのが得意」というものがあります。
一方で「急な予定変更や予想外の出来事に弱い」という面もあります。
実際、86に通うお子さんの中にも、同じような特性を持つ子がいらっしゃるかもしれません。

 

母がつぶやいた言葉

ブログ冒頭の言葉は、私の母がふと口にしたものです。

ASDの私がどうやって社会に適応できるようになったのか?
ASDの私と、ASDな子どもを育てた母が歩んだ道のりには、こんなエピソードがありました。

 

小学校4年生の秋、私が学んだこと

ある日のこと。
私は母と一緒に、借りていたお皿を返しに従姉妹の家へ向かいました。
私と従姉妹は同じ生け花教室に通っていて、そこそこ仲が良かったのです。

従姉妹と従姉妹のお母さんと世間話をしていたとき、私は「人と会ったら何か話さないといけない!」と思い、こんなことを言いました。

「この前、生け花の先生に怒られてたよね。この花は短く切っちゃダメって。」

すると、従姉妹は突然怒り出し、従姉妹のお母さんの顔がくもりました。
でも、その理由が私には全くわかりませんでした。

母との「反省会」

帰り道、母とふたりで反省会を開きました。

私:「なんで従姉妹と、従姉妹のお母さん怒ってたん?」
母:「本人に向かって “怒られてた” って言うのは、嫌な気持ちにさせる。
   しかも、従姉妹のお母さんがいる前で話すのは、なおさら良くないね。」

このとき、私は初めて気づきました。

「本人に向かって “怒られていた” と言うこと=嫌な気持ちにさせる=悪口」

これを「言ってはいけないパターン」として自分の中にインプットした結果、
それ以来、誰に対しても「怒られていたね」と話すことはなくなりました。

 

コミュニケーションを学ぶ場所

私がコミュニケーションを学んだ場所は親でした。「反省会」を開くことで、コミュニケーションが上達しました。

コミュニケーションを学ぶ場所は学校だけではありません。親から教えることはたくさんあります。しかし、「コミュニケーションを教えるってどうすればいいの?」とお思いになるかもしれません。

 

そんなとき、子どもの失敗をただ叱るのではなく、一緒に振り返る時間を作ることが大切です。 子どもは失敗を通して学ぶもの。だからこそ、親がその都度フォローすることで、成長につながるのです。

また、親だけで教えるのが難しいと感じる場合、コミュニケーションを専門に学べる教室に通わせるのも一つの方法かもしれません。

 

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