Blog あきらめるブログ
「むにむに」

第646号 自分の成績に関心を持つ

みなさん、こんにちは。学習塾MOYUの伊藤です。

運動会や文化祭など、秋の楽しい行事もひと段落し、受験生にとってはテスト漬けの時期がやってきました。学習塾MOYUに通う中学3年生たちも、日々目標に向かって頑張っています。そんな中、先日とても嬉しい出来事がありました。

 

中3のK君が、ニコニコ笑顔で塾に入ってきたのです。

普段は無口で控えめなK君が、その日は自ら話しかけてきました。

「どうしたの? 何かいいことあった?」と尋ねると、

「昨日の模試の国語で、漢字は1問以外全部書けました! 答え合わせしたら、

書けたところは全部合っていました! 最後の200字作文も(10点中)7点は

取れると思います!」と一気に報告してくれました。

 

実は、これまでK君は自分からテスト結果を報告することが全くありませんでした。こちらから「この前の数学のテストは何点だった? 5教科の合計点は?」と尋ねても、K君はただ首をかしげて黙っているだけでした。

得点を忘れてしまっていることも多く、言いたくないというより、そもそも成績に

対して関心が薄かったようです。

 

このような反応は、K君に限ったことではありません。多くの生徒が、自分に満足できない結果にはあまり関心を持ちません。

誰でも「思い出したくない」「見たくない」と感じることがあります。心外な結果はできれば早く忘れたいものです。それとは対照的に、良い結果が出たときは、答案をしげしげと見返し、喜びを噛みしめたくなります。

たとえば、100点の答案を子供部屋の壁に貼る

という話をよく耳にしますね。

 

そんなK君に、大きな変化が現れました。今回、結果がわかる前に自分の回答に興味を持ち、自己採点までしてみたのです。そして、結果を自ら報告したくてたまらないという気持ちになったのです。これには私も驚きました。

 

学習塾MOYUでは、中学生になると「自分の成績に関心を持つこと」の大切さを伝えています。

答案用紙は単なるテスト結果ではなく、自分を表現する一つの作品です。

これがやがて「自分の成績→自分の足跡→自分の功績→自分の評価」へとつながり、

最終的には自分への責任として戻ってくるのです。

 

今回のK君の報告は、点数だけでは表せない、大きな一歩を踏み出した瞬間でした。

K君が自ら成績に向き合い、前向きに取り組む姿勢は、これからの彼の成長にとって非常に重要な経験となるでしょう。

 

 

お気軽にご相談・
お問い合わせください

Homeあきらめるブログ「むにむに」第646号 自分の成績に関心を持つ