「むにむに」
第642号 スモールステップで自信をつける
皆さん、こんにちは。親子DE発達凸凹86指導員の木下です。
涼やかな風が吹き、秋空にはいわし雲が浮かぶ季節になりました。
最近、嬉しいことがありました。
86に通う小学5年生のお子さんが、授業で積極的に発言して宿題に取り組むようになり、「何があったのですか!?」と小学校の担任の先生から電話があったそうです。
86で、スモールステップで学習に取り組み、86のスタッフや保護者に褒められたことで、自信がついたのだと実感しました。
今年の3月に、保護者から学習に遅れがあり心配…とご相談があり、86を利用することとなりました。
来たばかりの頃は、小数のかけ算の筆算が苦手でなかなか進まず…。
「算数、きらい」と今にも泣き出しそうでした。宿題はやらないといけないのはわかっているし…でもわからないし…と、ほとんどできていませんでした。
筆算の様子をよくみてみると、九九の計算ミスがありました。そのため、最初のステップは九九を覚えることでした。
九九アプリを使い、「◯の段が連続で3回全問正解したらアプリ卒業!」とゴールを決めて、何回も練習しました。
すると5の段、1の段、2の段…と1ヶ月で全ての九九を覚えました。
安堵の表情を浮かべながら「よし!」と呟く姿に、自信がついているのを感じました。
次のステップは、小数のかけ算。筆算の解き方はあやふやだったので、1ヶ月間繰り返し取り組みました。
次第に「先生、あってる?」と自分から聞くようになりました。
が、九九となると計算ミスが起こる…!
しかし、間違えても「あ、7×8=56やね」と自分で間違いに気づいて、素早く直しました。
小数のかけ算を続けて4ヶ月。ついに、1人で解けるようになりました!
私達はなるべく自分で考えて解けるように、そばで見守り「先生、できました!」の声を待つようにしました。
現在は、2桁×2桁の小数のかけ算を取り組んでいます。算数で泣き出しそうだった姿はどこにもありません。
スモールステップで課題を進めたことで、安心や自信を持つ姿に、私達スタッフもとても嬉しく思います。
7月の中旬から宿題にも進んで取り組むようになりました。ご家庭で「必ず宿題は86で取り組む!」と約束をしたようです。
お子さんの様子も、どんどん良い方へと変化しているので今後も楽しみです。
そして、お子様だけではなく、お母様の変化もあってこそ、良い方向に進めたと感じています。
次回は、お母様とのお話をさせて頂きます。お楽しみに!